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“地面出し競争”雪掘りの大変さを楽しさに

2019年3月4日 16:13
“地面出し競争”雪掘りの大変さを楽しさに

山形県の温泉街で先日、雪を掘って、いかに地面を出すかを競う大会が行われた。各チームそれぞれの戦術で2メートル以上の雪を掘り出した。

雪を掘って、掘って、地面が出るまでとにかく掘る。深さは2メートル超え。山形県大蔵村で行われる地面出し競争。出場チームは34チーム。ルールは1チーム6人以内で、直径4メートルの円の中で雪を掘り、土のついた雪をいち早く本部に届けたチームが勝ちだ。

地元の消防署のチームは、人命救助を担うプロとして優勝をめざし練習してきた。前の2人が深く掘り、後ろの2人は足場を確保し、前の2人が掘った雪をどかしていく。救助の現場でも必要とされる技だ。穴の深さは2メートル30センチ超え。結果は、5分57秒で2位だった。

1位のチームの穴の形を見ると、どう見ても人が入って掘ったと思えない。勝因はスコップのとがった部分だという。通常使われるのは、雪を大量に掘り出せる先が四角いスコップだが、1位のチームはとがったスコップ。2つのスコップを地面にさして、雪を挟んで掘り出した。

また、別のチームは急いで掘っていたら、人が入るだけで精いっぱいになってしまった。何とか修正して、掘り進め、ようやく地面にたどり着いた。タイムは40分30秒で最下位だった。

元々は春に小学校のグラウンドを整備するために行われていた“地面出し”だったが、雪掘りの大変さを楽しさに変えようと競技にしたという。優勝したチームには金メダルならぬ、金のスコップが贈られた。

【the SOCIAL viewより】