結局は合意に至らなかった今回の米朝首脳会談。昨夜の深層ＮＥＷＳでは、今後、米朝交渉はどういう形で進むかを議論した。

元駐米大使・藤崎一郎氏「きちんと事務的に詰めて、それから閣僚に上げて首脳に上げて、そしてまたという往復を何度もやって、きちんと詰めていくシステムを作る。これをやっていくためには今から（次の）日程なんかセットできませんよね。まず今は、協議メカニズムをきちんとセットしていくことが米朝間で大事だろうと思う」

朝鮮大学校・李柄輝准教授「トップダウン方式のトップ外交、これがあったから、きょう合意できなくても後続があると思う。事務方同士で決裂すれば次は相当難しくなってしまう。（両首脳の）信頼が深まったので、今後、信頼が上昇すれば交渉の進捗（しんちょく）もスピードアップしていく。比例関係にあると思う」

朝鮮大学校の李准教授は、トップ同士の信頼関係を築くという観点では、２日間の会談は無駄ではなかったと今後の交渉進展に期待感を示した。