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KDDI 船舶型の基地局など使い災害訓練

2019年3月1日 21:55
KDDI 船舶型の基地局など使い災害訓練

東日本大震災からまもなく8年。それを前に、通信大手KDDIが最新技術を使った災害訓練を公開した。

KDDIが1日に公開したのは、船舶型の携帯電話基地局。地震の影響で基地局が壊れてしまったにもかかわらず、道路が寸断され復旧作業を進められないとき、船に設置された基地局から陸に向けて電波を届ける。これにより、携帯電話回線の早期復旧が可能になるという。

船舶型の基地局は、東日本大震災の教訓を元に考案されたもので、昨年9月の北海道地震では、大停電が起こり通信が遮断された日高町の沿岸、幅20キロのエリアで通信を復旧させた実績があるという。

また、訓練では基地局を搭載したドローンも登場した。上空から携帯電話回線を提供できるこのドローンでは、携帯電話が発する電波を捕捉する仕組みを使って倒壊した家屋などの下にいる被災者を捜し出すこともできるという。

KDDIでは、今後、自治体とも協力し、商用化を目指すとしている。