×

“国家の危機”野党追及に首相が反発

2019年2月28日 18:38
“国家の危機”野党追及に首相が反発

厚生労働省の不正統計問題で、組織的隠蔽(いんぺい)を否定した特別監察委員会の報告書について、立憲民主党の長妻代表代行は国際的に悪いイメージになると追及した。

安倍首相は再発防止に取り組むとして「危機感をあおらない方がいい」と反論したが、長妻議員は「できないことを言わない方がいい」などと激しい応酬となった。

立憲民主党・長妻代表代行「ギリシャも統計の問題から発端で、ギリシャの経済危機が起こりました。甘く見ちゃいけないと思うんですよ」

安倍首相「原因を究明し、再発の防止に向け、総理大臣として責任を果たしていく覚悟であります」

長妻代表代行「国家の危機になりかねないと、こういう重大な認識ありますか」

安倍首相「ギリシャの状況と、日本はまったく違う。不安をあおるような議論はやめた方がいいのではないかなと思いますよ」

長妻代表代行「年金記録問題で、ちょうど私がここで質問したときに、不安をあおるなと12年前おっしゃって。大ウソついたじゃないですか。最後の1人までと発言をされて。どうなってんですか今」

安倍首相「政府としてそういう決意を示すことは当然のことではないでしょうか」

長妻代表代行「これは決意なんだと。決意だったらウソをつき放題じゃないですか」

安倍首相「(消えた年金を)最後のお一人までお支払いすることはできませんと、私に言って欲しかったんですか。それは違いますよ」

長妻代表代行「極端ですね。こういうことを軽々に言わないで欲しいってことなんですよ。できないことを」

また立憲民主党会派の大串議員が自民党総裁の任期をさらに延長して連続4選を考えているのか問いただすと、安倍首相は「自民党においてしっかりと議論をしていく」と述べるにとどまった。

一方、与党側は来年度予算案の来月1日の採決を提案したが、野党側は反発しており、攻防は来月1日夜までもつれ込みそうだ。