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“隠ぺい認められない”に野党が反発

2019年2月28日 12:20
“隠ぺい認められない”に野党が反発

衆議院では来年度予算案の審議が大詰めを迎えている。野党側は厚生労働省の不正統計問題で、27日に特別監察委員会がまとめた報告書について、「お手盛りだ」などと反発を強めている。

国民民主党の原口国対委員長は、報告書が「組織的隠ぺいは認められない」と結論づけたことに対し「事実を隠したことは隠ぺいだ」と厳しく指摘した。

国民民主党・原口国対委員長「本当のことを隠したというのは、隠ぺいでしょう。ウソをついたけど隠ぺいはしていないって、流行語大賞になりますよ」

特別監察委員会・樋口委員長「本委員会では隠ぺい行為とは法律違反ないしは極めて不適切な行為を対象に、その事実を認識しながら、意図的にこれを隠そうとする行為であると。(今回は職員が)極めて不都合な事実であるとか、あるいは深刻な不正であるなどと捉えていたことは認められませんでした」

これに対し原口議員は「まったく納得できない。お手盛り調査はやめるべきだ」と批判した。

一方、与党側は28日朝の理事会で来年度予算案を来月1日に採決することを提案したが、野党側はこれを拒否した。野党側は根本厚生労働相らの不信任決議案の提出も検討するなど、徹底抗戦の構えで、攻防はさらに激しくなる見通し。