国会では、来年度予算案の年度内成立をめぐって、与野党の攻防が激しくなっている。与党側は２８日の衆議院予算委員会での採決は見送り、来月１日に採決し、衆議院を通過させる構え。

衆議院の予算委員会では２８日、安倍首相が出席し、統計不正問題などについて集中審議が行われる。統計不正問題について、追加の検証を行っていた特別監察委員会の樋口委員長も参考人として出席する予定。

来年度予算案をめぐっては、与党側は審議が尽くされたとして当初、２８日、衆議院を通過させる構えを見せていた。しかし、野党側が「審議が不十分だ」として強く反発したため、その後の与野党の話し合いで２８日の採決は見送ることになった。与党側は来月１日に採決し、衆議院を通過させたい考え。

一方、野党側は根本厚生労働相らの不信任決議案の提出も検討するなど、徹底抗戦の構えで、与野党の攻防は激しくなっている。