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体重268グラムで誕生の男児 元気に退院

2019年2月27日 18:32
体重268グラムで誕生の男児 元気に退院

去年8月に、体重なんと268グラムで生まれた男の子が、今月、元気に退院したと発表された。男の子としては、世界で一番小さな赤ちゃん、退院までの様子を担当の医師が語った。

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Q.自分が生まれた時の体重、聞いていますか?

32歳・会社員「3048グラムでした」

30代・会社員「私、けっこうでかいよ。4000グラムくらい」

個人差はあるものの、3000グラム前後と答える人が多くいた。

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しかし、それよりもはるかに軽い赤ちゃんが、去年8月、日本で生まれた。その男の子の体重は、なんと268グラム。両親の手と比較してもかなり小さいことがわかる。

妊娠37週未満に生まれると「早産」といわれるなかで、男の子は妊娠24週で、帝王切開により誕生した。

海外のデータベースによると、300グラム未満で生まれ、無事退院した男の子の赤ちゃんは、これまで世界でたった4人。2009年、ドイツで生まれた274グラムの赤ちゃんが世界最小だった。今回はそれよりも軽い268グラム。男の子としては“世界で一番小さな赤ちゃん”の誕生となった。

しかし、268グラムという体重で生まれたことで、細心の注意を払う必要があったという。

赤ちゃんの担当医、慶応義塾大学・有光威志氏「ミルクが自分でしっかり飲めないですとか、心臓がしっかり動かせないとか、呼吸がしっかりできないとか」

生後5か月となった今月撮影された写真には、元気な泣き声が聞こえてきそうな様子が写っているが、生まれた直後は、呼吸をするのも難しく、生後1か月半になるまで人工呼吸器をつけていたという。

それでも、5か月で体重3238グラムにまで成長し、元気に退院した。

赤ちゃんの担当医、慶応義塾大学・有光威志氏「ご両親に(赤ちゃんが)退院するにあたって、どういうお気持ちかお伺いしましたら、『正直、生きていられるかとても心配だったので、こんなに大きくなってうれしい』と」

担当医は、こんなエピソードも教えてくれた。

慶応義塾大学・有光威志氏「(退院する時)ご家族と一緒に写真を撮ったんですけど、そのときはちょっと寝ぼけていて、目を開けた瞬間に写真を撮らせてもらった。お母さんとお父さんにかまってもらえるととても喜ぶんですけど、寂しいときは泣いて、近づいてあやしてあげるとすごい喜ぶ、そういうお子さんでした」

担当医によると、他の赤ちゃんと同じように、今では自力でミルクを飲めるようになっているという。