米朝両首脳ベトナムにそろう 会談の思惑は
2回目の米朝首脳会談に臨む、アメリカのトランプ大統領を乗せた専用機がベトナム・ハノイのノイバイ国際空港に到着した。いよいよ両首脳が開催地のベトナムにそろったわけだが、現地の様子はどうなっているのか。
27日の夜、両首脳の夕食会の会場になるとみられているオペラハウス。ベトナムがフランスの植民地だった20世紀の初めに建設され、パリのオペラハウスのテイストを取り入れたハノイを代表する建築。
今回の会談では、北朝鮮の非核化をめぐる具体的な措置と、それに対するアメリカからの見返りが焦点。去年の首脳会談と異なり、アメリカ側はすでに一定の見返りを与える用意があるとしている。
Q.その見返りとして、金委員長が最も求めているのはなにか?
経済優先の路線にかじを切っている金委員長は、とにかく「経済制裁の解除」に向け、突破口を開きたい考えがあるとみられる。このため、金委員長が一部の核・ミサイル施設の廃棄に向けた措置に応じる可能性はあるとみているが、交渉の最大の切り札である核兵器は少しでも温存し、可能な限り譲歩を引き出そうとするとみられる。
対するトランプ大統領は、停滞している非核化を自分の手腕で「進展させた」と、支持層にアピールする外交的な成果を得たいとの思惑がある。