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アメリカ INF条約破棄をロシアに通告

2019年2月3日 7:33

アメリカのトランプ政権は2日、ロシアに対し、INF(=中距離核ミサイル)全廃条約の破棄を正式に通告したと発表した。これに先立ち、プーチン大統領も条約の履行を停止し、新型ミサイルの開発を進めると表明している。

トランプ政権は声明の中で、INF条約の破棄を正式にロシアへ通告したことを明らかにし、ロシア側がミサイルシステムを撤去しなければ、条約は6か月後に失効すると指摘している。

一方、これに先立ち、プーチン大統領は、ラブロフ外相、ショイグ国防相と協議し、ロシアもアメリカと同様にINF条約の履行を停止すると表明した。

ロシア・プーチン大統領「アメリカが条約の履行停止を発表した。我々も停止する」

その上で、これまで条約で禁止されていた、新たな極超音速の中距離ミサイルなどの開発に着手する考えを示した。

こうした中、中国外務省の報道官は2日、アメリカの条約破棄に対し「遺憾の意」を表明した。また「条約の多国化に反対する」と主張し、中国を巻き込んだ新たな条約に意欲をみせるトランプ政権をけん制している。