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利上げ“一時停止”に安心感 434ドル高

2019年1月31日 8:17

30日のニューヨーク株式市場は、FRB(=米連邦準備制度理事会)が利上げの一時停止を示唆したことで安心感が広がり、大幅に買われる展開となった。ダウ平均は400ドル以上値を上げて取引を終えている。

30日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から434ドル90セント値を上げ、2万5014ドル86セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も154.79ポイント近く上げて、7183.08で取引を終えている。

前の日の取引終了後にIT大手「アップル」が発表した決算は減収減益だったが、「織り込み済みの内容で悪い材料が出尽くした」との見方から「アップル」は大幅に買われた。

また、この日の朝方に発表した決算が好調だった航空機大手の「ボーイング」も買われ、「アップル」とともに市場をけん引した。

午後になり、FRBが今回の会合で追加の利上げを見送ったことを発表した上で利上げの一時停止を示唆したことで市場に安心感が広がり、幅広い銘柄が買われた。

市場関係者は、「明日以降は、この日始まったアメリカと中国の貿易協議の行方も注目されるだろう」と話している。