ベネズエラ 反政府側“暫定大統領”捜査へ
独裁体制への反発が強まっている南米のベネズエラで、29日、反政府側の「暫定大統領」に対する捜査が行われることが決まった。
ベネズエラでは、マドゥロ大統領による独裁支配への反発が強まり、野党指導者のグアイド氏が「暫定大統領」への就任を宣言するなど混乱が広がっている。こうした中、マドゥロ政権側の検事総長が反政府活動を続けるグアイド氏への捜査を要求し、最高裁判所がこれを認めた。
最高裁は、グアイド氏に対する出国禁止や資産の凍結を命じている。アメリカなどを後ろ盾に勢いづくグアイド氏への対抗措置とみられる。
これに対し、アメリカのボルトン大統領補佐官は、「違法な脅迫だ」と強く非難。国際社会を巻き込んだ対立が激しさを増している。