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クルド人勢力への攻撃めぐり溝埋まらず

2019年1月15日 15:23

アメリカ軍の撤退が始まったシリア情勢をめぐり、トランプ大統領は14日、トルコのエルドアン大統領に対し、クルド人勢力への攻撃を控えるよう改めて要請したが、溝は埋まらなかった。

アメリカ軍はこれまで、過激派組織「イスラム国」の掃討作戦をシリアのクルド人勢力と進めてきたが、撤退を始めた。トルコは、そのクルド人勢力を敵視していて、攻撃する構えを示している。

こうした中、トランプ大統領は14日、エルドアン大統領と電話で会談。ホワイトハウスによると、「トルコがクルド人勢力などを不当に扱わないことがアメリカにとって重要だ」と強調し、攻撃を控えるよう要請したという。

これに対し、トルコ大統領府によるとエルドアン大統領はクルド人勢力はテロ組織との認識を示し、攻撃する姿勢を崩さず、双方の溝は埋まらなかった。

トランプ大統領は前日にツイッターで、クルド人勢力を攻撃すればトルコ経済に大打撃を加えると警告している。