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米・政府機関一部閉鎖 政府職員ら抗議デモ

2019年1月11日 13:00

アメリカのトランプ大統領は10日、政府機関の一部閉鎖が続いていることを理由に、今月下旬に予定していた国際会議への出席を取りやめると発表した。

トランプ大統領は10日、当初出席を予定していたスイスで開かれる世界経済フォーラム年次総会(=ダボス会議)について、欠席すると発表した。メキシコ国境沿いの壁の建設を巡る野党・民主党との対立により政府機関の一部閉鎖が続いているためだとしていて、政府機関の閉鎖の影響が外交にも及んだ形。

一方、大統領は南部テキサス州のメキシコ国境を視察し、壁の必要性をアピールした。

アメリカ・トランプ大統領「南部の国境から入った人々が多くの犯罪を引き起こしている。壁があれば犯罪は起きない」

また、大統領は議会の承認なしで壁の建設費用を捻出できるとする、非常事態宣言について「ほぼ確実に行うだろう」と述べている。

こうしたなか、政府機関の一部閉鎖は20日目に入り、首都ワシントンでは10日、自宅待機や無給での勤務を強いられている政府職員らが抗議デモを行った。翌11日は閉鎖が始まってから最初の給料日だが、支給されない見通し。

政府職員「今月のローンが払えない。大統領のやっていることは理解しがたくて、不当だ」

政府職員「政府閉鎖を終わらせてほしい。我々の給料を交渉の人質にしないでくれ」

閉鎖によっておよそ80万人の職員が影響を受けているが、解除の見通しはたっていない。