×

中国が「月の探査」を進める理由

2019年1月9日 5:16

今月3日、史上初めて月の裏側に探査機を着陸させた中国。8日夜の深層NEWSでは、宇宙開発の専門家が、中国が月の探査を進める理由を解説した。

元駐中国防衛駐在官・小原凡司氏「中国国内では、これはエネルギー資源を確保するためだとよく言う。その背景には、アメリカに対する警戒感と危機感もあって、地球上のエネルギー資源はすべてアメリカに押さえられるという危機感があると彼らは言う。月のエネルギー資源は誰も押さえてないので、まだ発電技術が確立されていないにもかかわらず、この資源だけは取りあえず押さえる、これが第一段階」

これに対して宇宙開発評論家の鳥嶋真也氏は、月にある「ヘリウム3」を使った核融合発電の実用化は難しいことから、現時点での直接の目的は資源開発よりも国威発揚ではないか、と指摘した。