自衛隊機が韓国軍の艦艇から射撃用レーダーの照射を受けた問題で、韓国国防省は４日、日本側に反論するための動画を公開し、事実のわい曲をやめるよう改めて要求した。

韓国国防省は４日午後、レーダーの照射問題をめぐり、約４分半の動画を公開した。動画には当時、韓国軍の艦艇が救助していたとされる北朝鮮の遭難船や、上空を通過する自衛隊機を韓国の海洋警察庁が撮影した映像が１０秒ほど含まれているが、大部分は防衛省がすでに公開した映像。

動画では、韓国語の字幕で自衛隊機が危険な低空飛行を行ったと改めて主張。「韓国軍の乗組員が騒音と振動を強く感じるほど威嚇的だった」と非難し、日本側に謝罪を求めている。さらに、韓国軍の艦艇が自衛隊機に射撃用レーダーを照射した事実はなく、日本側が証拠を出すべきだと改めて訴えている。

韓国国防省は、今回の動画の公開について、「日本が一方的に動画を公開し、わい曲された内容を全世界に伝えたため、より正確な事実を知らせる」と強調している。