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“札束”を「こんにゃく」鴻池元防災相死去

2018年12月26日 19:05
“札束”を「こんにゃく」鴻池元防災相死去

自民党の鴻池元防災担当相が亡くなった。森友学園の問題では封筒に入ったお札とみられる束を「こんにゃく」と語るなど、独特の言葉遣いでも話題になった鴻池氏。78歳だった。

自民党の参議院議員、鴻池祥肇元防災担当相が25日、“間質性肺炎”のため都内の病院で亡くなった。1986年に衆議院兵庫2区(当時)から立候補し、初当選。

鴻池衆院議員(当時)「どうか皆さん。役に立つ男として、今一層のご支援とご指導をお願い申し上げたい」

議員を2期務めた後、参議院議員に転じた。2002年には小泉内閣で防災担当相として初入閣。しかし当時、長崎で起きた4歳の男児を誘拐・殺害した事件の加害少年を巡り、鴻池氏は会見で「少年の親は市中引き回しの上、打ち首にすればいい」と発言。この発言に対し、与野党から非難の声が上がった。発言について記者に問われると。

Q「打ち首というのは…」

「例え話ですよ。ぼくは東映(映画)が好きだから。やっぱり勧善懲悪っていうの?」

しばしば過激な言動で物議を醸した鴻池氏。最近では森友学園の問題を巡り、籠池元理事長夫妻と面会した際に紙包みを渡されたことを暴露。

自民党・鴻池元防災担当相「一瞬で金だと分かりました。だからそれをとって『無礼者!』と言った。ただそれが金であったか、こんにゃくであったか、天ぷらか、かまぼこかういろうかは知らん。確かめてないから。おばはん泣いて出しよった。おおお…って気持ち悪いやろ」

また、日本の安全保障政策の転換点となった安全保障関連法の審議も取り仕切った。

参・安保法制特委・鴻池委員長(当時)「(閣僚らの)不備な答弁がどうも目立った気がする」

政府・与党の姿勢に苦言も呈していた。自民党は来月、鴻池氏の葬儀を執り行う予定。