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プーチン氏 条約締結後の“米軍配備”懸念

2018年12月21日 1:38

ロシアのプーチン大統領は、日本との平和条約交渉をめぐって、「条約の締結後に何が行われるかわからなければ、決定的な判断は難しい」と話した。北方領土へのアメリカ軍配備がないか懸念を示したもの。

20日、国内外のメディアを集めた記者会見で、プーチン大統領は沖縄のアメリカ軍基地を引き合いに出し、「知事や住民の反対があっても、沖縄ではアメリカ軍の基地が強化されている」と指摘した。その上で、こう述べた。

ロシア・プーチン大統領「米軍配備の決定に関して、日本にどの程度の主権があるか分からない。平和条約締結後に何が行われるかが分からないと、決定的な判断は非常に難しい」

平和条約の締結後に、北方領土の色丹島と歯舞群島を引き渡すにしても、そこにアメリカ軍が配備されないよう確約を改めて求めたもの。

また、プーチン大統領は、条約締結には意欲を見せた一方で、「いくつの島が返ってくるのか」との質問には答えなかった。