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駐日露大使 新たな枠組みの日露交渉に期待

2018年12月3日 21:54

ロシアのガルージン駐日大使が3日に会見し、日本とロシアの平和条約締結交渉について、「双方が受け入れ可能な解決策を模索している」として、新たな枠組みでの交渉に期待感を示した。

安倍首相とプーチン大統領はG20での会談で、河野外相とラブロフ外相を平和条約交渉の責任者とする新たな交渉の枠組みをつくることで合意している。

ガルージン駐日大使は3日の会見で、「新しい枠組みの中での交渉に全てがかかっていると思う」と述べ、今後の交渉次第との見方を示した。

ガルージン駐日ロシア大使「一番大事なのは、4島の交流を含めて日露の政治対話、経済協力の増進。新しい環境を作って、双方にとって受け入れ可能な解決策を模索・見つけ出すという双方の認識があるということこそ、今までとは違う事情ではないか」

その上で、両国は共同経済活動などを通じて解決策を模索していて、これまでとは状況が異なっているとして、今後さらなる信頼の構築が必要だと述べた。

また、クリミア半島近くでロシアがウクライナの軍艦を銃撃し拿捕(だほ)した問題については、「ウクライナ側が領海侵犯を犯した」などと繰り返し強調し、ウクライナ側を厳しく非難した。