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米軍「航行の自由作戦」実施 中国は反発

2018年11月30日 22:15

アメリカ軍は中国が実効支配する南シナ海の西沙諸島周辺で、艦船を航行させる「航行の自由作戦」を今月26日に行ったと発表した。

アメリカ海軍の当局者によると、26日、ミサイル巡洋艦が南シナ海の西沙諸島周辺で「航行の自由作戦」を行った。中国が領海と主張する12カイリ内を航行したという。

当局者は「海洋での過度な主張に対抗し、国際法で認められた海域の自由を守るというアメリカの関与を示すものだ」と強調。「今後も継続する」とコメントしている。

アルゼンチンのG20首脳会議の場で行われる米中首脳会談を前に、アメリカとしての姿勢を誇示し、中国をけん制する狙いがあるとみられる。

これに対し、中国外務省は30日の会見で「アメリカ海軍の行為は国際法に違反しており、周辺海域の安全と秩序を破壊した」と反発。アメリカ側に対し、厳正な抗議を行ったとした上で、「中国の主権を侵害し、安全を脅かす挑発行為をやめるよう促す」と批判した。