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NYダウ617ドル高 約8か月ぶり上げ幅

2018年11月29日 8:00

28日の米・ニューヨーク株式市場は、約617ドルと大幅に値を上げて取引を終えた。3月下旬以来、約8か月ぶりの上げ幅となった。

28日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比617ドル70セント高の2万5366ドル43セント。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も208.89ポイント上げて7291.59で取引を終えている。

この日は、FRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長の講演を受け、利上げの打ち止めの時期が近づいているとの見方が広がった。この発言でFRBが利上げに慎重な「ハト派」に傾いたとみられ、幅広い銘柄で買い注文が広がり、ダウ平均株価は約617ドルと大幅に値を上げた。3月下旬以来、約8か月ぶりの上げ幅となった。

さらに、アルゼンチンで開かれるG20首脳会議にあわせて行われる米中首脳会談で貿易摩擦解消に向けて進展があるのではという期待感が広がり、好感した。

市場関係者は、「市場では、G20の場で行われる米中首脳会談の貿易協議の行方に最大の関心が集まっている」と話している。