×

NYダウ「米中貿易摩擦」の懸念若干和らぐ

2018年11月28日 8:09

27日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易摩擦に対する懸念が若干和らいだことで、ダウ平均は100ドル以上値を上げて取引を終えている。

27日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比108ドル49セント高の2万4748ドル73セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も0.85ポイント上げて7082.70で取引を終えている。

この日は、アメリカと中国の貿易摩擦に対する警戒感から売り優勢で始まった。米中首脳会談を目前に控えるトランプ大統領が26日、会談が不調に終わった場合は中国からのすべての輸入品に関税を課すと発言し、これにアップルのiPhoneも含まれるとの見通しから、アップルが売られ、他の主要なハイテク株にも波及した。

しかし、午後になって国家経済会議のクドロー委員長が米中首脳会談の日程を正式に発表したことで、市場には両国の歩み寄りに対する期待感が広がり買いに転じた。

市場関係者は「27日の市場は政府高官の発言に一喜一憂する展開だった。このあとは米中貿易協議がどうなるか、様子見ムードが強まるとみられる」と話している。