アメリカを目指す移民集団「キャラバン」の一部が、２５日、メキシコとの国境沿いの検問所に押し寄せた。国境を違法に突破しようとした人もいて、アメリカの警備当局が検問所を一時閉鎖する事態に発展した。

ホンジュラスなど中米出身の移民集団「キャラバン」は、今月中旬以降、メキシコのティフアナに続々と到着している。このうちの多くは、アメリカへの移住の手続きを待っているが、ＡＰ通信などによると、２５日、数百人がデモを行い、国境の検問所へと向かった。

当初はメキシコ側の警察が警戒していたが、何人かが国境のフェンスを突破しようとしたため、アメリカ側の警備当局が催涙ガスを発射するなど対応したという。また、安全を確保するための措置として、検問所が一時閉鎖された。

キャラバンを巡っては、トランプ大統領が入国に厳しい姿勢を示していて、今後さらに緊張が高まる可能性がある。