EU首脳会議 英国「離脱協定案」正式承認
EU(=ヨーロッパ連合)は25日、臨時の首脳会議を開き、イギリスの離脱の条件を定めた「離脱協定案」などを正式に承認した。今後、焦点は、イギリス議会での審議に移る。
ヨーロッパ委員会・ユンケル委員長「この合意は、唯一の実現可能な合意だ」
離脱協定案は未払いとなっているEU分担金の支払いや、離脱後のイギリスとEUの国民の権利保障、さらに2020年末までを「移行期間」として、離脱後も当面、現在の関係を維持することなどが柱となっている。
1年半、難航が続いた離脱交渉はこれでようやく決着したが、次はイギリス議会の承認という関門が待ち受ける。
来月から1月にかけて離脱協定案の審議がおこなわれるが、イギリス議会では、メイ首相への反発が広がっている。
議会での承認が得られなければ、「合意なしでの離脱」となり、社会や経済が大混乱に陥る危険性が依然として残っている。