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安倍首相“4島を解決してから平和条約”

2018年11月17日 1:42
安倍首相“4島を解決してから平和条約”

安倍首相は訪問先のオーストラリアで会見し、北方領土4島の問題を解決してから、ロシアとの平和条約を締結するというこれまでの日本政府の方針に変更はないことを強調した。

安倍首相は、この会見で、北方領土問題をめぐって歯舞群島と色丹島の2島先行返還に方針転換したのではないかという見方を否定した。

安倍首相「領土問題を解決して平和条約を締結するというのが我が国の一貫した立場であり、この点に変更はない」

日露首脳会談では、歯舞群島・色丹島の引き渡しを明記した「日ソ共同宣言」を基礎に、平和条約交渉を加速させることで合意した。このため2島先行返還に方針転換したとの見方もあるが、安倍首相は、「平和条約交渉の対象は、4島の帰属の問題であるとの立場だ」と強調した。

その上で、「合意は、従来のわが国の方針と何ら矛盾するものではない」と述べた。

一方、プーチン大統領が2島を引き渡した場合でも、主権がどちらにあるかは協議する必要があるとの考えを示したことについて、「コメントは差し控えたい」と述べるにとどまった。

これに先立ち安倍首相は、オーストラリアのモリソン首相と会談し、北朝鮮の非核化に向けて連携を強化することで一致した。