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露大統領「2島を渡す根拠は書かれてない」

2018年11月15日 22:16

ロシアのプーチン大統領は、15日にシンガポールで会見し、14日の日露首脳会談で合意した「日ソ共同宣言を基礎として平和条約交渉を加速させる」ことについて、共同宣言には、「2島を引き渡す根拠は書かれていない」などと指摘し、厳しい認識を示した。

会見でプーチン大統領は、14日の日露首脳会談で「日ソ共同宣言を基礎に」と切り出したのは、安倍首相の側だったと明らかにした。

そのうえで、共同宣言で「平和条約を締結後、北方領土の歯舞群島と色丹島の2島を引き渡す」と明記されていることについて、厳しい認識を示した。

ロシア・プーチン大統領「(日ソ共同宣言には)何を根拠にするのか一切書かれていない。島の主権はどちらになるのか、引き渡しの根拠についても書かれていない」

プーチン大統領は、日ソ共同宣言には2島引き渡しの具体的な条件が書かれていないと従来の主張を繰り返し、「非常に慎重な検討が必要だ」と強調した。