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風疹流行は「行政の怠慢」医師会が対策訴え

2018年11月15日 17:55

風疹の流行が止まらない中、日本医師会は、国に対して感染が拡大したのは「ワクチン行政の怠慢だ」と訴え、対策を求めた。

日本医師会は15日、厚生労働省を訪れ、感染が拡大したのは定期接種として風疹の予防接種を受けていない男性に対策を講じなかったからで、「ワクチン行政の怠慢と言わざるをえない」と訴えた。

その上で、ワクチンの供給量の確保と早急に公費で予防接種できる体制を整えるよう求めた。

風疹患者の8割以上は男性で、特に子どもの頃に予防接種を受けていない30代後半から50代の男性が多くを占めている。

風疹は妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに難聴や心臓病などの障害が起きることがあり、約6年前の大流行の際には障害がある赤ちゃんが45人生まれ、そのうち11人が亡くなっている。