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米中外交安保対話 米中会談へ多くの隔たり

2018年11月10日 10:18

アメリカと中国の閣僚級による外交・安全保障対話が9日、ワシントンで開かれた。月末に行われる予定の米中首脳会談に向けた環境整備が狙いだったが、多くの点で意見の隔たりが大きく、対立の解消には至らなかった。

閣僚級の対話は今月末、G20首脳会議に合わせて行われる予定の米中首脳会談に向け、意思疎通を図る狙いで行われた。

ポンペオ国務長官「生産的な会話だった。アメリカは中国との冷戦も封じ込めも求めてはいない」

中国の楊潔チ政治局員も「貿易戦争は両国と世界経済を損なうだけだ」と述べ、緊張緩和を目指す考えを示した他、北朝鮮の非核化をめぐっては、制裁の維持が重要との考えで一致した。

ただ、安全保障の争点である南シナ海をめぐっては、アメリカ側が中国の軍事化に懸念を示したのに対し、中国側は、「中国の領海だ」と反発。台湾問題や人権問題についても「内政干渉だ」とアメリカをけん制するなど、対立の解消には至らなかった。

★楊潔チの「チ」は竹かんむりの下にがんだれと「虎」