アメリカのトランプ政権への審判となる中間選挙で、反トランプを掲げた野党・民主党が躍進し、トランプ政権を支える共和党が議会の下院で敗北することが確実となった。今後、トランプ大統領が目指す政策の実現が難しくなるとみられる。

アメリカ議会はこれまで、トランプ大統領を支える共和党が議会の上院と下院の両方で多数派となっていたが、今回の中間選挙では野党・民主党が躍進し、ＮＢＣによると、下院では民主党が過半数となる２３０議席を獲得する見通しだと報じた。民主党は選挙戦で、トランプ大統領の差別的な言動などを徹底追及し、特に女性や若者の票の掘り起こしに成功した形。

議会上院では共和党がかろうじて勝利し、多数派を維持する見通しだが、下院で民主党が多数を占める「ねじれ」状態となるために、トランプ大統領が目指す政策の実現が難しくなることが予想される。また、ロシア疑惑などトランプ大統領への追及も強まるとみられる。

そのトランプ政権は強気の姿勢だ。

ホワイトハウス・サンダース報道官「大統領の政策に変更はない」

トランプ大統領は上院での多数派維持を念頭に「今夜はとてつもない成功だ」とツイートした。