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核兵器廃絶決議案、国連で採択 米国は棄権

2018年11月2日 11:04
核兵器廃絶決議案、国連で採択 米国は棄権

日本が提出した核兵器廃絶を目指す決議案が1日、国連の委員会で採択された。去年は賛成したアメリカが、「今の安全保障環境を反映していない」などとして棄権に回った。

軍縮について話し合う国連の委員会で1日、日本政府が毎年提出している核兵器廃絶を目指す決議案が採択された。今年で25年連続となる。

今のNPT(=核拡散防止条約)体制を通じて核軍縮を進める重要性を強調する一方、去年、国連で採択した「核兵器禁止条約」には言及していない。採決では160か国が賛成したが、去年賛成したアメリカは「今の安全保障環境を反映していない」などと棄権した。

高見沢軍縮大使「160か国という支持は非常に我々の努力を評価していただいていると思うが、同時に各国の真摯な問題意識も受け止め具体的に作業を続けていかなくては」

決議案は来月上旬に国連総会で採択される見通し。