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NY株431ドル高 米中貿易摩擦“後退”

2018年10月31日 7:15

30日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は米中貿易摩擦に対する懸念が後退したとの見方が広がり、ダウ平均株価は430ドル以上値を上げて取引を終えている。

30日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日の終値から431ドル72セント値を上げ、2万4874ドル64セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も111.36ポイント上げて7161.65で取引を終えている。

この日は、前日まで下落傾向が続いたことから割安感が広がり買いが優勢となった。また、トランプ大統領がアメリカメディアとのインタビューで、中国との貿易で「素晴らしい取引をする」という趣旨の発言をしたと伝わったことで、米中貿易摩擦に対する過度な懸念が後退し、ボーイングやキャタピラーなど中国との取引が多い銘柄の買いが進んだ。さらに、世界貿易にプラスになるとの見方がエネルギー関連銘柄などにも波及し、相場を押し上げた。

市場関係者は「米中貿易摩擦など過度な懸念は後退したとの見方が広がった。ただ不透明感がなくなったわけではないので、新たな悪い材料が出た場合はネガティブに反応しやすい状態は依然続いている」と話している。