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「ボーイング」売られ、ダウ245ドル安

2018年10月30日 7:23

29日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、インドネシアで墜落した旅客機を製造した航空機大手「ボーイング」が大幅に売られたことなどから、ダウ平均株価は240ドル以上値を下げて取引を終えている。

29日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前週末比245ドル39セント安の2万4442ドル92セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も116.92ポイント下げて7050.29で取引を終えている。

この日は、前週に大きく値を下げた反動で買いが先行して取引が始まり、一時350ドル以上値を上げた。しかし、巨額の企業買収を発表したIT大手の「IBM」が財務悪化の懸念から売られ、相場の重荷となった。また、航空機大手の「ボーイング」はインドネシアで墜落した旅客機が同社製だったことに加え、米中貿易摩擦の悪化懸念から大幅に売られ、1銘柄だけでダウ平均株価を約160ドル押し下げた。こうした売りが主力のハイテク株にも波及し、ダウ平均株価は一時560ドル以上値を下げ、この日の値動きの幅は900ドルを超えた。

市場関係者は「米中の貿易摩擦などで、アメリカ経済に加え、世界経済の先行きも懸念され始めている」と話している。