安倍首相の所信表明演説に対する代表質問が３０日から参議院で始まった。

立憲民主党の吉川議員は、安倍首相が自らの悲願を達成するためだけに、憲法改正を訴えているのではないかと指摘した。

立憲民主党・吉川沙織議員「なぜ改憲が必要なのか、どこに不都合があるのか、ただ制定から７０年以上、経過したというだけで改正しなければならないのでしょうか」

安倍首相「２１世紀の日本の理想の姿を私たち自身の手で描くという精神こそ、日本の未来を切り開いていくことにつながっていくと考えています」

また吉川議員は、行政府のトップである安倍首相が立法府である国会に憲法改正についての議論を求めたことについて、「三権分立の観点からも問題がある」と批判した。これに対し安倍首相は、「国会に対して議論を呼びかけることは禁じられていない」と反論した。

一方、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入国管理法改正案について安倍首相は、「国内人材の確保などの取り組みを行ってもなお、外国人材の受け入れが必要と認められる業種に限る」などと説明し移民政策をとる考えはないことを重ねて強調した。