安倍首相は２９日、インドのモディ首相との首脳会談を行い、安全保障分野での連携を強めるため、日インド外務・防衛閣僚会合（＝２プラス２）を設けることで合意した。

安倍首相「モディ首相とともに手を携え、自由で開かれたインド太平洋というビジョンの実現に向けて、日印の特別戦略的グローバルパートナーシップを力強く推進してまいります」

モディ首相「われわれの協力関係を、デジタルパートナーシップからサイバースペースまで、医療から防衛、セキュリティーまで、そして海から宇宙まで、すべての分野において妨げのないスピードで進めていくことに完全合意しました」

会談では、中国の海洋進出を念頭に安倍首相が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」の実現に向けて、２プラス２、＝外務・防衛閣僚会合の設置など、安全保障分野での連携強化で合意した。

また、インドでの高速鉄道計画などについて、総額およそ３１００億円の円借款についても合意したほか、北朝鮮問題では拉致問題の早期解決を北朝鮮に求めることで一致した。

安倍首相は２８日、山梨県の自身の別荘にモディ首相を招いて夕食会を開くなど、異例のもてなしで中国などに対して両国の強い絆をアピールした形。