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サウジ“容疑者引き渡し”拒否の姿勢

2018年10月28日 7:41

サウジアラビア人の記者がトルコで殺害された事件で、サウジのジュベイル外相は27日、トルコ政府が求めている容疑者の引き渡しを拒否する考えを示した。

サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏がトルコのサウジ総領事館で殺害された事件をめぐり、サウジのジュベイル外相は27日、容疑者の捜査や訴追をサウジ国内で行うと強調した。

サウジアラビア・ジュベイル外相「我々が捜査し、結果を共有する。事件に関わった者の責任を問い、処罰する」

事件の容疑者について、トルコ政府はサウジ政府に身柄の引き渡しを求めているが、ジュベイル外相の発言はこれを拒否したもの。

また、ジュベイル外相は事件について「この問題は極めてヒステリックなものになっている」、「捜査が終わっていないのに、サウジは非難されるべきだと決めつけている」と不満をあらわにした。

一方、トルコのエルドアン大統領は27日「サウジ政府は誰が容疑者を送り込んだのか回答すべきだ」と述べ、首謀者を明らかにするよう改めて求めた。その上で、「サウジ当局が裁けないのなら、我々が裁く」とけん制した。