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日中首脳会談「競争から協調へ」協力を確認

2018年10月26日 17:50

中国・北京を訪問している安倍首相は26日、李克強首相と会談し、日中関係のさらなる発展に向け協力を確認した。

会談で両首脳は「競争から協調へ」をキーワードに、日中関係を新たな段階へと押し上げていくことで一致した。

安倍首相「競争から協調へ。日中両国の関係は今まさに新たな段階へと移りつつあります」

中国・李克強首相「反グローバル化の傾向が進んでいる。両国は国際社会に影響ある国として、積極的に自由貿易を守るべき」

会談で両首脳は、日中関係の発展に向け、競争から協調へ転換すること、お互いに脅威にならないこと、そして自由で公正な貿易体制を発展させることを確認した。

また、26日は、日中の企業トップら1000人以上が参加する経済フォーラムが開かれ、第三国へのインフラ整備など50を超えるプロジェクトで合意。日中の新たな協力関係を印象づけている。

また、パンダの貸し出しについても政府間の覚え書きの作成に向け交渉を急ぐことを確認した。

中国が日本との関係改善に前向きになっている背景には、激しさを増すアメリカとの貿易戦争がある。一方、日本としては、関係改善により、北朝鮮の非核化、拉致問題への協力を取り付けたい狙いもある。

安倍首相は26日午後、習近平国家主席との会談に臨む。