メルカリ 新卒社員の9割が外国人 課題は
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「メルカリ 新卒社員の9割が外国人」。メルカリの執行役員・唐澤俊輔氏に話を聞いた。
メルカリでは、10月1日付で約100人が新たに入社。このうち新卒社員は50人で、9割ほどの44人が外国籍だ。サービスを提供していないインドからも多くの技術者を採用したそうで、グローバル化を進める狙いがあるようだ。新卒50人の内訳を見ると、インドからの新卒が32人もいる。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「シリコンバレーはインド人多い」
「就活ルール廃止で、さらに外国人増えるか」
「逆に優秀な日本人は、海外に出てしまうのか」
――メルカリの採用戦略、グローバル化について唐澤さんのご意見をフリップに書いていただきました。
「29か国」と書きました。これはメルカリの社員の国籍です。29か国の方々がメルカリのオフィスで働いています。
――29か国の方々が集まると環境整備が難しくならないですか。
色々な考え方、価値観の人がいますので色々なサポートをしていくことが重要だと思います。
――具体的にはどのようなサポートをしているのですか。
大きく分けて3点のサポートをしております。1点目は、生活面での支援です。特に新卒となると海外に住んでいた方が初めて日本で生活することになるので、日本に来るためのビザの取得から、住居をどうする、食生活をどうする、さらに宗教などの問題もあります。そうしたサポートをしていく、これが1つ目です。
2点目は言語のサポートです。英語の方と日本語の方が入り交じっていますので、どのようにコミュニケーションをとるかが非常に重要です。
そうした中で日本人は英語を学ぶ、英語の人は日本語を学ぶということで、社内に日本語の先生と英語の先生が常駐していて、業務時間中に、日本語、英語のレッスンを受けることができます。
それだけでは足りないので、翻訳、通訳もフルサポートというかたちをとっており、通訳が社員で常駐しています。会議があれば日本語から英語、英語から日本語とどちらもサポートしております。
3点目の課題となるのが、考え方、価値観、カルチャーの違いです。やはり意見の対立が起きやすいかなと思っています。
そこで異文化コミュニケーションの研修を行っています。例えば、ハラルの食事をどのように提供していくか、そういったことを社内で研修しています。
――一緒に仕事をすることで、色々な考え方、生活がわかるというのは良いことですよね。
やはり、違う考え方に触れるとアイデアもどんどん広がっていきますので、違う考えに触れながら、もっとクリエーティビリティーを発揮していくということを期待していきたいです。
【the SOCIAL opinionsより】