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トランプ氏“ミサイル開発”の必要性強調

2018年10月21日 12:42

アメリカ・トランプ大統領は20日、INF(=中距離核ミサイル)全廃条約についてロシアが条約に違反しているとして条約を破棄する考えを表明した。核軍縮の流れがさらに後退する恐れが高まっている。

トランプ大統領「ロシアは条約を守っていない。だから我々は条約を破棄し兵器を開発する」

トランプ大統領は20日、冷戦当時に旧ソ連と結び、今のロシアが引き継ぐINF全廃条約をめぐり、ロシアが条約に違反していると非難。そのため「アメリカだけが条約を順守するつもりはない」と述べ、条約を破棄する考えを表明した。

また、大統領はロシアや条約の制約をうけない中国が軍拡している状況を指摘した上で、アメリカが中距離ミサイルを開発する必要性を強調しており、核軍縮の流れがさらに後退する恐れが高まっている。

国家安全保障を担うボルトン補佐官は20日にモスクワを訪問するためワシントンを出発しており、ロシア側と対応を協議する見通し。