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台湾で独立訴え大規模集会 中国へ批判噴出

2018年10月21日 8:39

台湾で、独立を訴える大規模な集会が行われた。次期総統選挙の前哨戦とされる来月の地方選挙を前に中国への批判が噴出した形で、台湾の蔡英文政権は難しい対応を迫られている。

20日午後、台湾の台北市では市民団体が主催する集会が開かれ、警察発表で約6000人が参加したという。主催者らは、台湾の独立を掲げ「いかなる国も台湾を侵略することは許さない」と中国を批判した。

これまで台湾の蔡英文総統は、中国が順守を求める「一つの中国」の原則については、直接、認めておらず、台湾の民意や主権の尊重を訴え、現状維持を目指す姿勢を示してきた。

独立への動きを警戒する中国は、台湾海峡で実弾演習を行うなど、台湾に対する圧力を強めている。集会の参加者らは中国の圧力に反発する一方で、現在の政権の現状維持路線を否定、独立を問う住民投票を行うよう求めている。

与党・民進党は今回の集会への所属議員らの参加を禁止し、中国に配慮した形だが、台湾では来月、台北市長選挙など大型の地方選挙が行われる予定で、与党の支持率が伸び悩む中、蔡英文政権は今後、難しい対応を迫られることになる。