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サウジ“皇太子側近に責任”で検討 米紙

2018年10月19日 23:23

トルコでサウジアラビア人記者が行方不明となっている事件で、ムハンマド皇太子の関与が焦点となりつつある中、アメリカの有力紙は18日、サウジは皇太子の側近に責任を負わせることを検討していると報じた。

これは、ニューヨークタイムズ紙が18日、サウジ人記者・カショギ氏の行方不明に詳しい3人の人物の話として伝えたもの。それによると、サウジは、ムハンマド皇太子の側近で顧問も務めるアシーリ少将に事件の責任を負わせることを検討しているという。

アシーリ少将は、ムハンマド皇太子に助言ができるほどの関係で、サウジが介入するイエメン内戦では報道官も務めていた。また、英語やフランス語にも堪能で、去年、情報機関トップの座に就いたという。

さらに、アシーリ少将の名前は、すでにホワイトハウスにも伝えられていて、サウジ側はムハンマド皇太子の口頭での指示を拡大解釈して殺害してしまったというシナリオを描いていると伝えている。

この事件をめぐっては、トルコメディアなどが連日、当局からのリークとみられる関連情報を報じていて、焦点は、サウジでほぼ全権を握るムハンマド皇太子の関与の有無に移りつつある。