内戦続くシリア“地上の地獄”の現状は…
内戦が続く中東シリアに18日、NNNの取材班が入った。かつて反体制派の拠点だった首都ダマスカス近郊の東グータ地区では、「地上の地獄」と言われた、激しい戦闘の痕跡が、今も生々しく残っていた。
東グータ地区は反体制派の拠点だったが、アサド政権側が今年4月、制圧した。制圧後、日本のテレビ局が入るのは初めて。
東グータ地区では、激しい戦闘に巻き込まれて、2か月足らずで、市民ら1600人以上が犠牲となり、「地上の地獄」と評された。
戦闘が終わって半年が経過したが、通りにはガレキが積み上がっていた。一方で、一部の地域は商店に物があふれ、活気を取り戻しつつある。
住民「以前は物がなく値段も高かったが、今は何でもある」
住民「今も水道や電気がない。他にもない物がいろいろある」
また、街のあちこちで、アサド大統領の写真やポスターが見られ、政権側が東グータ地区の支配を取り戻したことを強く印象付けていた。