北朝鮮とロシア、中国が行った３か国の次官級協議をうけ、ロシア外務省は、北朝鮮への制裁緩和を求める共同声明を発表した。

９日に行われた協議には、北朝鮮の崔善姫外務次官とロシアのモルグロフ外務次官、それに、中国の孔鉉佑外務次官が出席した。

ロシア外務省は１０日、協議をうけ、共同声明を出し、朝鮮半島の非核化について「段階的、同時的に進め相互の行動が伴うべきだと一致した」と発表。非核化措置に対し、朝鮮戦争の終戦宣言などを求める北朝鮮と足並みをそろえた。

その上で、北朝鮮への経済制裁については「適当な時期に見直す必要を確認した」と述べ、緩和するよう求めている。

２回目の米朝首脳会談にむけての調整が進む中、ロシアとしては、北朝鮮や中国との連携をアピールし、アメリカをけん制した形。