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トランプ氏の側近 相次ぐ辞任に波紋

2018年10月10日 12:42

アメリカ・トランプ大統領が9日、外交の顔として政権を支えてきたヘイリー国連大使の辞任を発表し、相次ぐ側近の辞任に波紋が広がっている。

トランプ大統領「ヘイリー大使から6か月ほど前に、年末に少し休みをとりたいと伝えられた」

トランプ大統領は9日、ヘイリー国連大使と並んで会見し、ヘイリー氏の年内辞任を発表した。ヘイリー氏は国連安全保障理事会で北朝鮮への制裁決議の議論をリードしてきた。

辞任の理由について詳しい説明はないが、今年に入り、外交の要が交代するのは国務長官や安全保障担当の補佐官に続き3人目となる異例の事態。

国連関係者からは「中間選挙前に後任をサプライズで発表し、政権浮揚を狙うのではないか」との見方や、「国連で北朝鮮への制裁を担当してきた顔を代えることで何らかのメッセージを出す狙いなのかもしれない」との見方も出ている。

後任について、大統領の長女・イバンカ補佐官の起用の可能性を聞かれると大統領は「素晴らしい人物だ」としながらも「彼女を起用すれば身内びいきと批判されるだろう」と述べ、イバンカ氏自身も否定している。