台風２５号は７日未明に温帯低気圧に変わったが、暴風を伴って北日本に進んでいる。警戒が続く青森県弘前市のりんご園から中継。

青森県弘前市のりんご園。台風２５号は７日午前３時、温帯低気圧に変わった。しかし、青森県には明け方から影響が出始めている。

７日午前２時４０分、県内全域に暴風警報が出され、風は今も時折強く吹き、雨も降り続いている。りんごの枝は実の重さもあってしなるように揺れている。

青森県では２７年前の台風１９号、いわゆる「りんご台風」で３９万トン近くのりんごが落果し、７４１億円という甚大な被害が出た。「台風が来ると安心して眠れない」と言う農家も多く、実が落ちる被害を防ぐため、予定より早く収穫していた。

りんご農家が一番警戒しているのは吹き返しの風で、りんごの枝をいつもより多い支柱で支えるなど対策を取っている。暴風は７日昼頃まで続く見通しで、この後も警戒が続く。