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使用済み核燃料取り出し トラブルで遅延に

2018年9月28日 0:05

福島第一原発3号機に残る使用済み核燃料を取り出す作業の開始時期が、今年度の中頃としていた予定より、大幅に遅れることになった。機器のトラブルが相次いだため。

メルトダウンした3号機には、使用済み核燃料が、大量に残されていて、廃炉作業を進めるためにはまず、この使用済み核燃料を取り出す必要がある。

東京電力は、当初、今年度の中頃に使用済み核燃料の取り出しを開始する予定だった。しかし、使用済み燃料を釣り上げる機械にトラブルが相次いでいて、東電は27日夜、取り出しの開始時期が大幅に遅れ「今年度内の開始は見通せていない」との見方を示した。

東電が、この機械を調べたところ、故障が起きた箇所以外にも、本来あるべき部品が無い箇所などが複数見つかったという。この機械は、東電から東芝に発注し、東芝が、当時、子会社だったアメリカのウェスチングハウスに製造させていた。

東電によると、廃炉作業を急ぐ中で、その品質や仕様について十分な指示をしていなかった可能性があるということで、東電や東芝の品質管理のずさんさが浮き彫りになっている。