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トランプ大統領“自画自賛”演説に…失笑?

2018年9月26日 21:13

アメリカのトランプ大統領が25日、国連総会で演説した。自らの成果をアピールしたトランプ大統領に対し、会場から、意外な反応がかえってきた。

◆演説者の“遅刻”でザワザワ…

日本時間の25日夜にはじまった国連総会の一般討論演説。開始早々、演説者が姿を見せないというハプニングが発生。

国連総会・議長「いま調整をしています」

進行が中断し、ざわめく会場。そうした中、ようやく姿を見せたのは、アメリカのトランプ大統領だ。

◆トランプ大統領“自画自賛”演説に会場は…

“異例”の遅刻ではじまった演説で飛び出したのは、自らの成果に対する“自画自賛”だった。

トランプ大統領「アメリカの歴代のどの政権よりもたくさんのことをなしとげた。アメリカは…」

会場からは“失笑”ともとれる笑い声が…

トランプ大統領「予想外の反応だが、まあいいか」

演説を聞いていた北朝鮮の外交官は…。

◆去年の「ロケットマン」発言から一転

今回で2度目となったトランプ大統領の一般討論演説。去年の演説では、北朝鮮の金正恩委員長を「ロケットマン」と揶揄(やゆ)したが──

トランプ大統領「『ロケットマン』(金委員長)が自殺行為をするようなものだ」

今回は──

トランプ大統領「金委員長の勇気と彼のとった措置に感謝したい」

一転、金委員長を持ち上げてみせた。

◆金正恩委員長“今度こそ北朝鮮を信じて”

一方、ニューヨークで講演した韓国の文在寅大統領。先週、会談した金委員長の発言を紹介。金委員長は、「今度こそ北朝鮮を信じてほしい」と述べたという。

文在寅大統領(金正恩委員長の発言)「いまこの状況で(世界を)欺いたり時間稼ぎをして我々が得られるものはあるだろうか。我々の誠意を信じてほしい」

北朝鮮をめぐる外交は、また大きく動き出すのだろうか。ただ、トランプ大統領は演説で…。

トランプ大統領「まだ多くのやるべきことが残っている。制裁は、非核化が実現するまで続く」

制裁の解除に向けては、非核化のさらなる進展が必要との立場を強調した。

◆米朝の外相、接触は?

こうした中、北朝鮮の李容浩外相が国連総会に出席するためニューヨークに到着。厳重な警備の中、宿泊先のホテルに向かった。

今月29日には国連総会で演説するが、非核化についてはどのような発言をするのか。李外相にはアメリカのポンペオ国務長官が会談を打診していて、両者がどのように接触するかも注目される。