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御嶽山 遺族登頂「あの子が見た風景を…」

2018年9月26日 16:51
御嶽山 遺族登頂「あの子が見た風景を…」

死者・行方不明者63人を出した御嶽山の噴火から27日で4年になるのを前に、26日、遺族たちが噴火後に初めて山頂に立ち、犠牲になった人たちを悼んだ。

■26日の御嶽山の様子は

御嶽山では26日午前10時半に黒沢口登山道で規制が解除され、遺族や関係者が山頂に向かった。遺族たちは、噴火後初めて山頂に立つことができ、手を合わせるなどして犠牲者の冥福を祈っていた。

当時25歳の息子を亡くした秋山秀子さん「あの子が見た風景を見たかったです。どこにいるのかっていう感じでして…。でもここなのかな」

遺族たちはまた、噴火時刻の午前11時52分にあわせて山頂付近で黙とうをささげた。また、頂上のすぐ近くに設けられた「慰霊碑」もあわせて除幕された。

4年前の2014年9月27日に起きた御嶽山の噴火では、58人が死亡、いまも5人の行方が分かっていない。

一般の登山者に対する規制も26日正午に解除されていて、来月8日まで山頂に登ることができる。

■山頂まではどのくらいかかるのか?

ふもとからの「御岳ロープウェイ」を降りた地点から、大人の足で徒歩約2時間半から3時間で到着することができる。

■噴火する前と違いは?

もともと御嶽山頂は赤茶色の岩が多いのだが、その間に灰色の火山灰と噴石がいまだに積もっている状態で、山肌の色がところどころ変わっている。

ただ、山頂のすぐ近くに避難用のシェルターができたことで、この付近の風景が大きく変わったという印象がある。