アメリカのトランプ政権が、日本車への関税上乗せを検討するなど圧力を強める中、日米の閣僚級の通商会談が行われ、新たな２国間の貿易協議を進めるという基本的な認識で一致した。

茂木経済再生相「両国の貿易を促進する方策、その枠組み、いろんな呼び方があると思うが、それについての基本的な認識は一致した」

茂木経済再生相とライトハイザー通商代表の会談はニューヨークで１時間ほど行われた。会談では、アメリカが検討する日本車への関税上乗せを日本側が阻止できるかが最大の焦点だったが、会談終了後、茂木経済再生相は、「みなさんが関心を持っていることは議論した。良い議論ができた」と述べ、成果を強調した。

日本としては、アメリカが関税上乗せを発動しなければ、将来的な農産品の市場開放を含め、新たに２国間の貿易交渉を始めることを提案したものとみられる。

日米両国は、２６日に予定されている首脳会談で合意を目指している。