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安倍首相「経済ルール、日本こそが主導を」

2018年9月26日 11:51

アメリカ・ニューヨークを訪れている安倍首相は、国連総会で演説し、自由貿易体制を日本が主導していくと強調した。

保護主義に走るアメリカなどを念頭に安倍首相が、今年、最も強調したテーマは、「自由貿易の重要性」だった。

安倍首相「アジア・太平洋からインド洋に至る広い地域に、今世紀にふさわしい自由で公正な経済のルールを広げるには、日本のような国こそがこれを主導しなくてはならない」

一方で、日米の閣僚級の通商協議を「重んじる」と述べ、トランプ大統領への配慮も忘れなかった。

また、アメリカで日本がいかに大きな雇用を生み出しているかなどを説明し、「ウィンウィンの関係を日米の間で続けていきたい」と訴えた。この部分は首相側の意向で書き足されたということだが、日本時間の27日には日米首脳会談を控える中、アメリカ経済への日本の貢献を強くアピールする狙いがあるとみられる。

その首脳会談だが、トランプ政権が検討している自動車への関税上乗せを発動しないことと引き換えに、新たに二国間の貿易交渉を始めることで合意するよう最終調整している。政府内には「もう心配ない」と楽観視する声もあるが、アメリカファーストを叫ぶトランプ大統領を前に、どこまで自由貿易の重要性を確認できるかが焦点。