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露 シリアにミサイル「S300」供与へ

2018年9月25日 19:24

ロシアは24日、シリアのアサド政権に対して、新たな地対空ミサイルを供与すると発表した。イスラエルがシリアを攻撃した際、ロシア軍機が誤って撃墜されたことへの対抗措置だとしている。

ロシアが支援するアサド政権軍は今月17日、イスラエル空軍の攻撃を受けた際、付近にいたロシア軍機を誤って撃墜した。ロシアは事前に攻撃を伝えなかったイスラエルに責任があるとして、対抗措置を取る構えを見せていたが、24日、ショイグ国防相は高性能の地対空ミサイルシステム、「S300」を2週間以内にアサド政権に供与すると発表した。

「S300」の供与をめぐっては、イスラエルの要望を受け、これまで見送られてきたが、ショイグ国防相は「状況が変わった」と説明。ロシアの大統領報道官は、「ロシア軍人の保護のためだ」と強調している。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相はロシアのプーチン大統領と電話で会談し、「高性能の兵器を無責任な者に渡せば、地域の危険性を高める」と述べて、「S300」の供与に強く反対する考えを伝えた。