新生姜に特化したミュージアム 誕生秘話
栃木県にある「新生姜ミュージアム」には年間10万人もの人が訪れる。その誕生のワケを聞いた。
巨大新生姜(しょうが)の被り物に、新生姜をまつったジンジャー神社。自ら漬けられる巨大パッケージに新生姜が擬人化した新生姜の部屋。さらにフードコートには新生姜だらけの料理まである。これらは全てSNSの声をもとに作られた。
ここは「岩下の新生姜」で知られる漬物メーカーが運営する新生姜に特化したミュージアム。都心から2時間近くかかるが、週末には1000人以上が訪れる。
来館客は生姜の被り物で自撮りする。写真はSNSにアップするという。来館客からは「他にはないよね」「ピンクだから映える」という声が聞かれた。
この異空間が誕生したキッカケは、熱烈な「新生姜ファン」によるSNSでの投稿だ。社長がいち早くこれらの投稿にすべて返信した。以降、SNSでファンとのコミュニケーションを図りつつ、3年前このミュージアムが誕生した。SNSがなかったらここはできてなかったのだろうか。
岩下食品・岩下和了社長「そうそう、だってやらないでしょ。どんなリスクを負いますか?こんなワケの分からないもの」
漬物全体の国内消費額は年々減少傾向だが、ミュージアムを開館してからは商品の売り上げが3年連続で2桁成長だという。これまで漬物に縁遠かった若年層のファン拡大にも手ごたえを感じている。
岩下社長「SNSを見ていると次々とアイデアが出てくるし、インターネットが切り開いた世界が面白おかしいミュージアムに結実している」
【the SOCIAL trendより】